内科・小児科/ リウマチ科・アレルギー科・ 呼吸器内科

カリオクリニック 専門外来 リウマチ科 アレルギー科 | 内科・小児科・呼吸器内科
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医療コラム

医療を行う上で参考となるようなニュースやトピックスをコラム形式でご紹介しています。

第13回 ◇ スギ花粉症(抗ヒスタミン(アレルギー)剤の副作用、眠気について)
第12回 ◇ スギ花粉症(2011年の傾向と対策
第11回 ◇ 気管支喘息(治療薬)
第10回 ◇ 花粉症(総論と最近の話題)
第 9回 ◇ 骨粗鬆症
第 8回 ◇ 関節リウマチ(手術編)
第 7回 ◇ 気管支喘息
第 6回 ◇ 花粉症
第 5回 ◇ 関節リウマチ(検査編 関節リウマチ治療について)
第 4回 ◇ 関節リウマチ(検査編 関節リウマチ診断について)
第 3回 ◇ 睡眠時無呼吸症候群(総論)
第 2回 ◇ 関節リウマチ(治療薬)
第 1回 ◇ 関節リウマチ(総論)

Colum Conntens

◆第13回 スギ花粉症(抗ヒスタミン(アレルギー)剤の副作用、眠気について)

花粉症で主に内服する薬は抗ヒスタミン(アレルギー)剤と言われるものです。どの抗ヒスタミン剤も副作用として眠気があります。特に第一世代と言われる薬は脳に移行する割合が高く、鎮静、眠気の作用を逆に利用し、抗精神病薬の開発のモデルになりました。したがって、第一世代の抗ヒスタミン剤は眠気が強くでる場合があります。さらに、一部の薬剤には食欲増進作用があり、肥満症の原因となる可能性もあります。また市販薬の睡眠剤にはこの眠気を利用して睡眠剤として販売している物もあり、また乗り物の酔い止めにも含まれています。市販の風邪薬には第一世代の抗ヒスタミン剤が入っているものが多く含まれているため、一般的に市販薬の風邪薬は眠くなるのはこの薬剤の影響のためです。
 2.3月の花粉症のシーズンは受験シーズンと重なり、また子供の花粉症が増加している今日、この眠気を考慮しない薬を投与した場合、学習能力に影響する場合があり、この点に考慮していない市販薬は特に注意が必要です。この副作用を考慮して、眠気を軽減するため、開発された抗ヒスタミン薬は第2世代と言われるもので、現在、医師の処方の主流となっています。しかし、第2世代の抗ヒスタミン薬でも脳に移行する割合に差があり、薬剤の脳内への移行が低い薬を選択しても、眠気の副作用には個人差もあるため、注意が必要です。今シーズンはスギ花粉の大量飛散が予報されています。花粉症の対策として薬剤の治療の前にまず基本はマスク、眼鏡、手洗い、うがい、外出を控えることが重要です。しかし、外出しない、マスクを常時するのは現実には不可能です。花粉症自身の症状によって睡眠が障害され、労働意欲が低下し、学習能力も低下するため、花粉症の治療は必要ですが、薬剤はさまざまな種類があるため、薬剤を服用する際は薬剤師や薬に詳しい医師と十分相談の上治療を受けることも重要となります。

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◆第12回 スギ花粉症(2011年の傾向ニ対策)

2011年は去年の猛暑の影響もあり、最近ではスギ花粉が大量飛散した2005年と比較し、同程度もしくはそれを上回る程度のスギ花粉が飛散する可能性があります。スギ花粉の本格的飛散の開始日は環境省などから予想がでていますが、気象条件などによりずれてしまうことも多いため注意が必要です。また、実際飛散開始前にも花粉は観測されていますので、症状がひどい方は飛散開始前に症状が出現することがあります。  最近では初期療法が推奨されるようになりました。初期療法は本格的な飛散開始前1-2週間前より内服、点鼻を開始し、症状の発現を遅らせたり、飛散ピーク時の症状を軽減しようという療法です。花粉症の発現年齢も徐々に低下する傾向があります。以前は10歳未満の花粉症の方は極めて少なかったのですが、最近は徐々に増加傾向となり、理論的には2シーズン(1.2歳の花粉症)の花粉の暴露を受けると発症する可能性があると言われています。これは最近の食生活、生活習慣、生活環境、スギ林の成長によるスギ花粉量の増加などが言われています。スギ花粉症の治療には治療ガイドラインがあり、それに従って治療を行いますが、ガイドラインに準じても効果がない場合は治療薬剤の変更や追加投与を行います。また、今シーズンは8年ぶりの抗アレルギー薬の発売や点鼻の改良薬も長期に使えるようになりました。今年は大量飛散が予想されるため、初期療法やピーク時の治療が重要となります。適切な治療のため、アレルギー専門医もしくは花粉症に詳しい医師に受診し、御相談することをお勧めします。

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◆第11回 気管支喘息(治療薬)

気管支喘息に用いられる治療薬は大きく分けて、急性発作に用いられるものと、長期管理に用いるものがあります。 急性発作に用いられる治療薬は気管支拡張作用を有するものとして、β2刺激薬が主なものとなります。急性発作に対しては、短時間作用性β2刺激薬の吸入薬が第一選択薬として用いられます。次にステロイド薬は経口、静脈注射として用いられます。テオフィリンは気管支拡張作用があります。しかし、けいれんや中枢神経疾患を有する場合は投与しません。5歳以下の小児には慎重な投与が必要です。 喘息は持続性の炎症性疾患と考えられ、長期管理薬は気道炎症を抑制することが重要です。吸入ステロイド薬は強力な炎症を抑制する効果があり、長期管理の中心的な薬です。発症早期に導入することによって、気道のリモデリングの予防、不可逆的な気道狭窄や難治化、重症化を防ぐ効果があ閧ワす。抗アレルギーも併用しますが、その中でロイコトリエン受容体拮抗薬は炎症抑制効果やリモデリングの抑制効果があります。 喘息にはガイドラインがあり、成人、小児で多少の違いはありますが、近年では吸入ステロイドの適切な使用が標準治療となります。ステロイドと聞くと恐い薬と言う印象がありますが、吸入薬の適切な量の治療では薬によっては、副腎の抑制作用や身長の抑制作用、妊婦さんに投与した場合の胎児に対して影響がないことが確認されている安全なお薬です。私自身の経験でも重症発作の妊婦さんにステロイドを大量に投与したことがありますが、生まれてきたお子さんは特に異常なく無事に生まれ、育って頂きました。もちろん必要ではないステロイドの投与は副作用の心配がありますが、投与期間、投与方法を考えることが重要です。 気管支喘息による喘息死のゼロを目指すため、喘息治療でお悩みの方は是非適切な医療機関の受診をお勧めします。

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◆第10回 花粉症(総論と最近の話題)

花粉症とはスギ、ヒノキなどの植物の花粉が原因でくしゃみ、鼻水、目のかゆみ、涙などのアレルギー症状を起こす病気です。その他の症状としてのど、皮膚のかゆみや下痢、熱っぽくなったりします。患者さんは20-40歳台の方が中心ですが、10歳台の方も増えています。スギ、ヒノキ花粉は数十kmも花粉が飛散するため、スギ林から遠く離れていても症状を引き起こします。  診断は血液検査でIgE抗体を測定します。また、皮内テスト、スクラッチテストを行う方法もあります。  治療は抗原の除去・回避、薬物療法、免疫療法、手術療法があります。治療の基本は薬物療法です。最近では初期療法が用いられるようになりました。初期療法は花粉が本格的に飛散する前から予防的に内服し、症状を軽くする、症状の現われる時期を遅らせる効果があります。治療にはガイドラインがあり、症状の種類と重症度から、適切な薬物治療を行いますが、要望に応じて、治療薬に漢方薬なども併用します。  花粉症の人が果物、野菜を食べると、口の中がかゆくなるなどの口腔アレルギー症候群との関連も知られ、近年注目されています。これは花粉と食べ物に交差抗原性(アレルギーの原因の物質が共通)があるためです。また、果物のアレルギーがある方にラテックス(ゴム)でアレルギーを起こす方もいて、職業上手袋を使用する方は注意を要する方もいます。

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◆第9回 骨粗鬆症

骨粗鬆症は骨塩の減少と骨微細構造の変化により骨の脆弱化が増加し、骨折のリスクが高まった全身性の骨疾患です。簡単に説明しますと、骨がスカスカになる病気で生活習慣と関連があるといわれ、近年では生活習慣病の1つと考えられています。閉経期以降の女性や高齢男性に多く、日本には約1000万人の骨粗鬆症の方がいると言われています。
 最初、自覚症状はありませんが、骨折や腰痛が生じ、検査を行い、初めて発見されることが多いようです。骨折の起こりやすい箇所としては脊椎椎体骨折、大腿骨頚部骨折などがあります。脊椎椎体骨折が起こると、腰痛の原因や体型が変わるばかりでなく、内臓が圧迫され、内臓疾患が起こったりするなどさまざまな合併症を引き起こしやすくなり、さらに寝たきりの原因となることがあります。
 骨粗鬆症の原因としては、高齢、女性、閉経、やせ、食生活、遺伝または甲状腺の病気、関節リウマチ、宇宙旅行などさまざまあり、もちろん明らかな原因があれば、それに対しての治療が必要です。
 骨粗鬆症の診断として検査は骨量測定を超音波またはX線を用いる方法があります。その結果骨密度値(BMD)がYAM(若年成人平均値)の70%未満なら骨粗鬆症、70%以上80%未満を骨塩減少、80%以上を正常とします。
 治療としては代表的な薬として、ビスフォスホネート薬、ラロキシフェン、エストロゲン薬などがあります。これらの製剤に活性型ビタミンD3製剤を併用する場合もあります。もちろん薬物以外に適当な運動と日常生活の食生活でのカルシウム補給も重要です。
 骨粗鬆症は日常生活の活動性の低下を伴うばかりでなく、さまざまな内臓疾患を引き起こしやすくなります。早期発見、治療により骨折のリスクを軽減することも可能です。一度骨量測定(骨密度測定)をお勧めします。

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◆第8回 関節リウマチ(手術編)

関節リウマチの手術は主に4つの目的で行います。その4つは@関節痛の除去A関節機能の改善B日常生活の活動性の回復C活動性のコントロールです。   
 手術方法としては、滑膜切除術、人工関節置換術、関節固定術、関節切除術などがあります。人工関節の実績としては膝、股関節などが多いですが、その他、肘、肩なども行います。手術適応は良く聞かれることですが、これだから絶対行うということはありません。手術を十分理解し、回復したいという意志があることが条件です。そして、例えば、痛みが強く日常生活で著しい活動性低下がある、また変形が強く日常生活に著しい支障がある場合で、手術で回復のメリットが高い場合は手術適応となります。したがって手術適応は患者さん自身の状態や医師の間でも差があります。
 今後、手術療法は治療薬の進歩により減るものと予想されますが、適宜状態に応じ手術療法も選択する場合があります。また、内科の合併症がある場合やステロイドの長期内服で骨粗鬆症がある場合などは、手術リスクが高まる場合もあり、十分主治医と相談、熟慮の上、適切な手術方法を選択下さい。

リウマチ専門医や登録医をお探しの方は以下のリンクを参照下さい。

リンク
日本リウマチ学会
日本リウマチ財団

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◆第7回 気管支喘息

気管支喘息とは空気の通り道である、気管が何らかの原因で炎症が起き、狭くなり、咳やヒューヒューという喘鳴を伴い、呼吸困難を繰り返す病気です。炎症の原因は環境アレルゲン(ハウスダスト、ダニなど)や感染(細菌やウイルスなど)または両方が合併している場合があります。この病気の恐いところは、普段は発作がなく、無症状でも、重症の発作が起きた場合、死亡することがあり、年間3000人弱の方が残念ながら亡くなっています。年々死亡者数は低下傾向ですが、小児の気管支喘息の患者数が増加傾向であるため、油断はできません。近年の死亡者数の減少に寄与したものは吸入ステロイド薬です。私が大学病院に在職していた時も、この吸入ステロイドの普及、進歩により、夜間の喘息発作で救急外来を受診する方が少なくなりました。ステロイドと聞くと副作用が心配と思われますが、吸入ステロイドは適切な吸入量と方法では全身に副作用がほぼでないと言ってもいいぐらいです。治療は小児と成人では多少の違いはありますが、症状、重症度に応じた、治療ガイドラインがあります。適切な治療を行うことによって、喘息の発作の頻度を減らし、入院、欠勤、欠席などを減らします。気管支喘息でお悩みの患者さん、家族の方はアレルギー、呼吸器の気管支喘息治療機関の受診をお勧めします。

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◆第6回 花粉症

花粉症とはスギ、ヒノキなどの花粉によって起こる、アレルギー症状で、くしゃみ、鼻水、鼻閉などの症状があり、これはアレルギー性鼻炎と言われます。また、目のかゆみ、充血、なみだ目などの症状はアレルギー結膜炎と言われています。花粉症の方は10-20%いると言われています。
 対策としては、抗原(花粉)回避、マスク・眼鏡をする。対症療法として内服、点眼、点鼻薬を行うなどがあります。内服薬は現在多く使用されているのは、副作用を少なく改良した第2世代抗ヒスタミン剤、その他漢方薬を使用します。
点眼薬は抗ヒスタミン薬、ステロイド含有薬、点鼻薬も同様な薬を使用します。点鼻薬で血管収縮薬も使用しますが、長期に使用すると鼻閉がひどくなる場合があり注意が必要です。
その他の内服として、鼻閉がある場合、ロイコトリエン拮抗薬、トロンボキサンA2拮抗薬を併用する場合もあります。また、症状が重い場合、経口ステロイド薬を使用することもありますが、副作用に十分な注意が必要です。
花粉症の症状に応じ、内服、漢方薬、点鼻、点眼薬の薬を、症状に応じ適切に使用することにより症状の緩和を行います。しかし、花粉量やその時の体調によって症状が影響されるため、花粉症の方は、この時期体調管理にも気をつけることが大事になります。

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◆第5回 関節リウマチ(検査編 関節リウマチ治療について)

関節リウマチ治療中の検査には2つの理由があります。1つ目は現在の関節リウマチの治療でいいか悪いかという確認のため、2つ目は治療に抗リウマチ剤・鎮痛剤・抗炎症剤(ステロイド)を使用しますが、副作用が出る場合があり、副作用の有無の確認のためです。抗リウマチ剤の副作用には自覚症状であらわれるもの、例えば皮疹、咳、発熱などがあり、これらは注意すればわかります。しかし、自覚症状にあらわれづらいもの、例えば、蛋白尿・血尿・肝機能障害などもあります。したがって副作用を早期に発見するため、検査が必要です。抗リウマチ剤の副作用は投与開始の早期に副作用が出るものが多いのですが、そうでないものもあります。薬の種類によって違いますが、定期的な採血、レントゲン、尿検査が必要となります。また、ステロイドを内服していれば、骨粗鬆症の有無の確認のため、骨密度の測定も必要となります。合併症の有無、例えば間質性肺炎があれば、間質性肺炎の活動性の指標となるKL-6を測定するなど、採血の種類を変えます。
 関節リウマチの治療の確認には検査だけでなく、関節の腫脹、疼痛の確認のため、各関節のチェック、問診、手足のレントゲンを経時的に診ることなども必要となります。(例えば、検査では良かったが、レントゲンで関節破壊が進行してしまったなど時々あります)そのため、関節リウマチの治療には総合的な知識、経験が必要となります。
当院は茨城県守谷市で唯一の関節リウマチを治療する、専門医が常勤する医療機関です。

現在、茨城県守谷市を中心として、千葉県や板東市、常総市、つくばみらい市、つくば市、取手市から御来院頂いています。セカンドオピニオンも受付けています。セカンドオピニオン希望の方はまず、当院に電話でお問い合わせください。

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◆第4回 関節リウマチ(検査編 関節リウマチの診断について)

関節リウマチの診断には血液検査とレントゲンを必ず行います。血液検査はRF(リウマチ因子)と炎症反応(CRP)を主に測定します。しかし、関節リウマチの発ヌ早期の場合、RFの陽性率は極めて低いため、必要に応じ、追加の検査として、早期関節リウマチで陽性率が高い、CCP抗体などを測定する場合もあります。また、炎症反応陰性の場合、通常関節リウマチではない場合が多いのですが、診察上の所見から、稀ではありますが、炎症反応陰性であっても関節リウマチと診断できる場合があります。レントゲンは手・足指のレントゲンを撮影し、関節リウマチの変化がないか診ますが、これも早期関節リウマチの場合、レントゲンで変化がない場合があり、必要に応じ、MRIや超音波の検査を追加します。注意しなくていけないのは、関節リウマチの診断は血液検査、レントゲン検査だけでは行えません。血液検査は関節リウマチの診断や他の病気(関節痛や関節炎を来す病気)を除外診断する目的でも行います。血液検査とレントゲン、診察所見と併せて関節リウマチと診断します。したがって、関節リウマチの診断には、確かな診断技術がないと残念ながら、見逃す場合や他の病気の可能性があります。特に今日では関節リウマチの治療進歩が目覚ましいため、早期に関節リウマチと診断し、適切な薬剤投与を行う治療により、関節破壊を抑えることが可能となったため、関節リウマチの診断の遅れ、治療の遅れが、今後の日常生活の質を低下させ、外科的な手術を行うこととなるなど治療費の面でもマイナスとなる場合があります。関節痛や関節腫脹を認め、関節リウマチが疑われる方は早めに専門医療機関の受診をお勧めします。
当院は茨城県守谷市で唯一の関節リウマチを治療する、専門医が常勤する医療機関です。

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◆第3回 睡眠時無呼吸症候群(総論)

睡眠時無呼吸症候群は気道の閉塞が原因で、睡眠中に何回も呼吸が止まる病気です。睡眠時無呼吸症候群の症状はいびきがひどく、日中とても眠い、起床時の頭痛やだるさなどの症状があります。いびきは睡眠呼吸障害のサインです。 睡眠時無呼吸症候群の診断には、まず自宅にて簡易検査を行い、睡眠と呼吸の状態を調べ、さらに必要に応じ、終夜睡眠ポリグラフ検査を行います。 睡眠時無呼吸症候群の治療ですが、軽症の方は減量、飲酒、禁煙を控えるなど生活習慣の改善で症状が軽減したりします。中?重症の方はCPAP(持続陽圧呼吸)という治療方法が行われます。 睡眠時無呼吸症候群は高血圧、糖尿病などの生活習慣病と密接な関わりを持ちます。睡眠時無呼吸症候群は放置すると、数年後の死亡率が高くなることが知られています。御自分の睡眠が気になる方、いびきがひどい方は是非当院に御相談下さい。

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◆第2回 関節リウマチ(治療薬)

関節リウマチの治療に用いられる薬は、抗リウマチ薬、鎮痛薬があります。抗リウマチ薬は免疫抑制剤、免疫調整剤、生物学的製剤に分けられます。2003年生物学的製剤の登場により関節リウマチの治療は大きく変わりました。従来の治療の中心だった、免疫抑制剤、免疫調整剤から生物学的製剤へと移り、特に早期の関節リウマチの患者さんに適切に投与することにより、関節破壊の進行をほとんど抑えることができるようになりました。また、抗リウマチ剤もサラゾスルファピリジン(アザルフィジン)、金チオリンゴ酸ナトリウム(シオゾール)などから1999年から使用可能となった、メトトレキサート(リウマトレックス)の投与を中心とした、治療となりました。治療薬の進歩により関節リウマチは寝たきり、関節変形を来す病気というイメージは払拭されつつあります。ここ10年で劇的に治療は進歩し、またこれからも進歩(さらに生物学的製剤が2剤が認可予定)しつつあります。私の経験した患者さんでも、生物学的製剤(レミケード、エンブレル)の適切な使用により、日常生活を健康の方とほぼ変わりない状態で過ごすことができ、サイクリングやバレーボールの運動や学生生活を普通に楽しむ方もいます。しかし、生物学的製剤は関節リウマチの治療を格段に進歩させましたが、破壊された関節を元通りに戻すことはできません。また、値段も高価であり、副作用も起る可能性があります。 関節破壊を来さないよう、関節リウマチは早期発見、早期治療が重要です。適切な医療機関の受診をお勧めします。

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◆第1回 関節リウマチ(総論)

関節リウマチは何らかの原因で滑膜が異常増殖するため、関節炎が起こり、軟骨、骨が破壊され、関節が変形、強直する病気です。 診断には身体所見、血液検査、画像所見を総合的に判断し、診断しますBしかし、関節炎を起こす病気は多数あり、関節リウマチ以外の病気を除外しなくてはいけないため、診断は意外と難しく、専門医でも診断に差があるのが現状です。血液検査でもはっきりしない、関節リウマチもあり、単純レントゲンでは関節リウマチの早期の病変を捕らえることは困難です。 関節の破壊は発症の早期から起こることが最近知られ、破壊のスピードも早期では速いため、早期診断、早期治療が重要です。関節リウマチの診断が遅くなったり、適切な治療が行われないと関節の変形、強直が起こり、関節の機能が低下し、生活の質は損われます。残念ながら、一度関節の破壊が起こると、現在の医学では修復は不可能です。 関節痛、関節の腫脹がある場合は関節リウマチを疑いますので、早めに日本リウマチ学会専門医、日本リウマチ財団登録医のいる医療機関の受診をお勧めします。 リウマチ専門医や登録医をお探しの方は以下のリンクを参照下さい。

リンク
日本リウマチ学会
日本リウマチ財団

※当クリニックは茨城県守谷市で唯一の日リウマチ学会指導医、日本リウマチ学会専門医、日本リウマチ財団登録医が常勤する医療機関です。

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